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Yu Hirai

「日常生活の練習」の大切さ

更新日:2019年12月9日


2月3日は節分の日でしたね!スクールでは、ご自宅でご使用できるように、インファントクラスでは、鬼のお面を作りました。目と鼻をシールで思い思いのところに貼り、口の部分は、のり貼りで使う半円を使用して、のりでつけました。

鬼のお面作り

 完成図は、こちら。

鬼のお面

節分お面

  こちらはプライマリークラスの新しい「三原色のにじみ絵」のお仕事。シールの大きさにスポイトで色水をたらし、筆で円を描いた後、半紙を載せると、たちまち色が写り広がります。「わー、虹みたい!」と子どもたちの歓声が上がりました。

プライマリー にじみ絵

 プライマリーは、「日常生活の練習」「感覚」「言語」「数」の4分野に分かれ、「日常生活の練習」では、「ぬいさし」「椅子を運ぶ」「食器を洗う」という生活に不可欠な動作や手順について、学びます。よく、プライマリークラスをご見学された方から、「『日常生活の練習』であれば、家庭でもできるのではないですか?」と言ったご質問や、「もっと数や感覚などモンテッソーリならではの教具をやらせたいのですが、『日常生活の練習』は必要ですか?」というご質問を頂きます。

 もちろん、家庭でモンテッソーリの精神やエッセンスを取り入れることはできると思います。ただ、子どもが心ゆくまでひとつのことに取り組める、という環境、また子どものサイズにあった道具をひとつひとつ用意することは、家庭ではなかなか難しいのではないかと思います。

 「日常生活の練習」の中で、子どもたちは、物と物の関係、物と人の関係、物事に対する段取り、間違いを自分で訂正すること、運動の調整、など、先に続く「感覚」「数」「言語」に必要な全てのことを学びます。モンテッソーリのクラスでは、基本的に縦割りですので、年上のお子さまが小さいお子さまを助けたり、また小さいお子さまが、年上のお子さまのお仕事を見て、学んだり、社会性や協調性を学びます。"social cohesion(社会性)"は、集団の中でこそ、学べるものです。

 今の時代はどんなこともインターネットで調べたり、疑問があれば、すぐ人に尋ねたり、便利な反面、親御さんも育児や家事、お仕事だけでなく、お付き合いなど、日々目まぐるしく、子どもとじっくり向き合うということが難しいように、感じます。その中で、子ども一人一人が、手を使って、心ゆくまでひとつのことに取り組める環境、時間は、このような時代だからこそ、不可欠なものと感じています。

 私たち教師は、プロですので、モンテッソーリのメソッドに沿って、その子どもに必要な教具を用意しています。ですので、親御さんも、安心してお子さまをゆだねて頂いて、その間にご自分のために、ゆったりとするひと時を持って頂ければと思っております。親御さんが余裕を持って、育児をすることが、お子さまの発達にプラスになると感じています。


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